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編集長のひとりごと023
ブックトークサロン

サロン風景

 以前、ニュース欄でお伝えした大阪市立住まいの情報センター(大阪市北区天神橋六丁目)の「ブックトークサロン」に参加してきました。住まい関連の著者や編集者を呼び10人程度の少人数で気楽にワイワイ語り合おうというサロンです。光栄にもその第一回にお招きいただいたというわけです。当日の参加者は9名でした。「カーサウエスト」に掲載した住宅のデータに基づいて建築家との出会い方のお話をした後、みなさんからの質問にお答えしている間に2時間半はまたたく間に経ってしまいました。
 終の住処を建てたいという方、リフォーム業者に相談したが思うようにリフォームできないとお困りの方、建築家の自邸をご覧になって、自分の住まいとの違いに歴然とされた方、メーカー住宅を建てたら窓が隣家の窓と向かい合って開けられないという方等からいろんなお話を伺いましたが、集約すると大きな問題は「あなたにとって住宅とは何か?」ということと「誰に頼むのか?」ということにつきると思いました。展示場の住宅の幻影に振り回されている間は自分たちの住宅が見えてきません。既成品やレディメードにはそれなりの良さはありますが、プランニングの自由度を求めることはしょせん無理な話です。自分たちに合った住宅を建てるのなら設計、つまりプランニングの占める重要性が大きくなります。成長期の子供のいる住宅と終の住処では、必要な要素が違うはずです。また、誰に頼むのかという選択肢も増えています。リフォームにしても同じです。既成概念で予算や敷地条件からこれしかできないと決めてしまわないことが大切です。
 少人数でしゃべりやすい雰囲気の面白いサロンだと思います。私にとってはこれから家を建てようという人にとってどんな情報が必要なのかを考えさせていただいた貴重な時間でもありました。また、時々呼んでいただければとも思っています。

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