そろそろ次号の発行時期だと思いますが、「ブルータスNo.466」をご覧になりましたか。安藤忠雄氏をはじめ、日本の著名建築家10名があなたの家を設計しようという特集企画です。さすが「ブルータス」ともいえるインパクトのある企画には脱帽です。これでまた、建築家の住宅を建てたいという人たちが一段と増えることでしょう。本誌にとっても歓迎すべき特集でした。
ところで記事中、引き受ける条件を聞かれた安藤さんは「東京で設計する場合、設計料に交通費を加えていったら相手にも気の毒だし、あまり距離があると現場の監理も難しい。やっぱり小規模の住宅設計は(事務所のある)関西に限定したほうがいいかと思う」と語っています。
住宅設計はエリアの仕事であり、建築家の住宅情報誌もエリア毎の発行があるべき姿と考えている「カーサウエスト」にすれば、まさに我が意を得たりともいうべき発言でした。現場監理にとどまらず、当然ですが、竣工後のメンテナンスも難しくなってしまいます。ところで関西の建築家の皆さんはこの特集をご覧になって、どんな感想をお持ちになったのか、ご意見をお聞きしたいところです。