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コストを抑えながら
オリジナルに近い形に再生された二軒長屋

　およそ100年程前に建てられた二軒長屋の改修である。粗っぽい方法で増築され、段差だらけだった建物のボリュームをできるだけオリジナルに戻すことになった。着工後、隣の長屋も運良く空き家になり、一緒に解体して一軒の家に改築することとなった。古材の解体は高くつく。総コストを抑えるため、床暖房の設置、床のコルクタイル貼り、床・壁の桐油塗り等、じつは建築主自らが行っている。高齢の母親の事を考慮し、ドアは全て引き戸にされ、採光のためデッキも設けられた。以前ガレージとして増築されていたスペースは、通り土間として再生。状況に応じて多目的に活用されている。

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設計／一級建築士事務所 有限会社ネオジオ　担当／横関正人
●施工
　建築／有限会社小笠原工務店　担当／菅谷和也
　ロールスクリーン工事／有限会社インテリア門垣　担当／門垣俊巳
　植栽工事／株式会社花岩顎　担当／辻　秀樹
　床暖房工事／オクテック株式会社　担当／浅井泰博、浅井芳隆
　床コルク／水野睦子、薦田 完、久保裕靖、中村美貴、横関正人
　石工事／五藤幸雄
　桐油販売塗装指導／コボット株式会社　担当／田中哲司
　桐油塗装工事／水野睦子、五藤靖志、岸部 博、久保裕靖
　　　　　　　　中村美貴、浅野順子、池岡由美子　
　　　　　　　　増本好章、三上加奈恵、山口哲治　
　　　　　　　　横関正人、竹内洋子
●工程
　設計期間／2000年2月〜8月
　工事期間／2000年5月〜2001年2月
●主な外部仕上げ
　外壁／ラフモルタルコテ下地の上トップコート吹付
　　　一部サイディング張り
　屋根／瓦葺き　アルミニウム亜鉛合金めっき板瓦棒葺き
　外構／御影石貼り　コンクリート金コテ押え
●主な内部仕上げ
　家族室
　　床／コルクタイル貼り
　　壁／シナベニヤ厚4mm底目貼りの上桐油(木童)塗り
　　天井／構造材現しのまま、シナベニヤ厚4底目貼り
●主な設備
　空調／ヒートポンプ
　給湯／ガス給湯器
　衛生機器／TOTO
●総工事費　約\21,000,000（解体費など含む）
●坪単価　約\550,000