およそ100年ほど前に建てられた二軒長屋の改修である。母親が病気で倒れ、階段のあるマンション暮らしが無理となったため、所有していた長屋を改築することにした建築主は、古くから知り合いの建築家に相談することにしたのである。…<つづく>
<一部抜粋>自分たちでつくったので愛着もあります。母に住み心地を聞くと、快適に暮らしているそうです。かつては界隈にも戦災を免れた町屋が何軒かありましたが、いまやこの一画の3軒だけです。新しい建物の方が安上がりでもあり、都市計画的には、果たして残す価値のある建物なのかということかも知れませんが、壊すのはいつでも可能です。折角、ここまでもったのだから後20年、30年もたせてあげてもと思っています。(水野睦子様談)◆