建築主は、「カーサウエスト」第4号に掲載した長坂大氏による「実例で考える狭い敷地での間取りの工夫」を見て、自宅の建替えを依頼しようと、事務所を訪ねたのである。あいにく建築家は旅行中であり、戻ってから現地へ出かけ、話がスタートすることになった。敷地は、阪急桂駅の東にある密集した住宅地の一角、老朽化した築後37年の住宅の建替えである。…＜つづく＞

＜一部抜粋＞　以前から建築やインテリアには興味があり、建替えるなら建築家に依頼したいと考えていました。「カーサウエスト」も偶然書店で見つけ、創刊号からずっと読んでいました。建築家選びにあたっては、「カーサウエスト」の建築家インデックスがポイントになりました。「様々な人間がいるように、住まいも様々であっていいと思います」という長坂さんの住まいについての考えを読み、この人だという思いがひらめいたのです。直感でしたが、お任せして大成功でした。（奥様談）◆