奈良県側の生駒山山麓にある敷地は、20数年前に造成分譲された住宅地の一画で、南側はコナラ、カシ、ヤマザクラの大木が生い茂る市街化調整区域に指定された自然林に隣接していた。造成以前は、この敷地にも山林が続いていたのであろう。建築家は、もとの自然地形を復原しようと、既存擁壁を崩し、盛土を取り除き、植栽を施すことにした。…<つづく>
<一部抜粋> 広い空間ですが冬は灯油のボイラーによる温水床暖房だけで十分です。友人達は天然のクーラーだと言いますが、床を1m掘下げた竪穴式住居は冬暖かく、夏涼しいのです。しかも思ったほど湿気もありません。自然と一体になった家で、たくさん人が集まれると望んだことがすべて満たされ、いい出会いだったと思っています。(長崎様談)◆