知人を通して作品集と経歴書を送ったという建築家に建築主から連絡があったのは3ヶ月余り経ってからのことであった。その間、姫路城の見える敷地に自宅を新築しようという建築主は、自分の夢を実現してくれる建築家を求めて、建築家の作品集を片手に建物を見て回っていたという。…<つづく>
<一部抜粋> 母は初め2階の茶室にはいささか抵抗を持っていたが、現在はお客様がお城の姿に感動されるのを見て喜んでいる。こうして世界文化遺産を自分の庭のように眺めることができ、明るく、風通しのいい住まいができあがった。(辻様談)◆