敷地は西宮市の西部、芦屋市と境を接する地域にある。このエリアも阪神大震災で大きな被害を受け、築30年という在来木造2階建ての住宅も倒壊してしまった。3カ月近く実家に非難していた建築家一家は、子供の小学校入学を機に元の地域に戻ることにしたという。…<つづく>
<一部抜粋> 周囲で再建された住宅は一般的なプランの住宅ばかりであるためか、子供たちは、きみの家は変わってんな、何でこうなったんとよく聞かれるらしい。建築家の父が自分で建てたからと答えているようだが、大きくなったら自分もこんな仕事をするんだといっているのを耳にすると、家を建てたという行為が子供たちにもきちんと伝わっていることを実感している。(玉井様談)◆