読者レポートに、神戸は塩屋在住のアートディレクター<ひろ>と陶芸家<けろ>の創作ユニットである「たむろカンパニー」のリフォームを追加しました。これは塩屋にある震災で半壊した住宅を自分達の手でリフォーム、つまりセルフビルドした記録です。
実はセルフビルドがアンダーグラウンドで増殖しています。以前から「建築家の家」の次は、「セルフビルドの家」が注目を集めるだろうと思っていましたが、「たむろカンパニー」のお二人も個人的にリフォームの相談を受けるようになり、「セルフビルド」の時代に突入したと実感しているそうです。
彼らがリフォームをはじめた2001年2月から比べると毎週通っている「コーナン」の客層がこの1年で「大学生のカップル」と現役引退の「パパママのカップル」というように大きく変わったのだそうです。
以前、在阪のイタリア人建築家Luigi Velatiから聞いた話ですが、台所の改修にしても、キッチン屋さんで気に入ったキッチンを購入し、配管以外は両親が自分で取替えていたそうです。壁紙やペンキ塗りなんかも仕事から帰ってから何日もかけて家族でやっていたそうです。配色にしてもご両親が議論して決めていたそうです。だから、家や住まい方についての関心や知識が高いのです。モノには関心があっても暮し方には興味の無い日本人の生活が驚きだったそうですが、これで少しは欧米に近づくのでしょうか。
そんな折、大龍堂通信で、千葉県大多喜町で養鶏と水田を中心とした農業を営みながら、伝統工法にのっとった木造軸組工法で自分の家、鶏小屋、寺の宿坊、友人の家…と30棟あまりを造ってきたという《100万円の家づくり》_自分でつくる木の棲み家_が紹介されていました。絶妙なタイミングですね。詳しくは:
http://www.mediawars.ne.jp/~tairyudo/tukan/tukan1644.htm(伊東昭夫)