既に子供を独立させた夫婦と90代の母親の3人が暮らす、築27年の都心のマンションの改修である。使わなくなった和室を無くし、L・D・Kは連続したスペースに作り直された。リビング・ダイニングの中心に配された柱壁は、飾り棚、電話台、収納台でありながら、リビングと寝室の視線を遮る役目も併せ持つ。台所に配したカウンターは、空間に適度な開放性を与えている。置家具を減らせるよう、可能な限り壁面収納が採用された。バリアフリー対策として、各ドアの仕切りを取り払い、ドアは握り玉からレバーハンドルに変更するなどの工夫が凝らされている。
設計／アトリエ・K一級建築士事務所 担当／角田暁治 ●施工 建築／株式会社オカノ 担当／牧川徳生 ●工程 設計期間／2000年7月〜2000年10月 工事期間／2000年11月〜2000年12月 ●主な内部仕上げ リビング・ダイニング・主寝室・おばあちゃんの部屋 床／カバフローリング 壁・天井／オレフィンクロス キッチン・ユーティリティ 床／コルクタイル 壁・天井／オレフィンクロス ●主な設備 空調／ヒートポンプエアコン 給湯／既存のまま 衛生機器／TOTO 厨房機器／TOTOスーバーレガセスシリーズ 照明／ヤマギワ、松下電工 家具／竹中建具 建築金物／スガツネ、シロクマ ●総工事費 約\8,500,000（システムキッチン含む） ●坪単価 約\342,000
