これはまだ子供のいない若い建築主夫婦とその母親のための住宅である。敷地は、六甲山系の東端に位置する岩倉山の中腹にあり、宅地ブロックの東南の角地にある。目の前には開発をまぬがれた雑木林が続いており、南側の正面には甲山が望め、遠く大阪湾まで見渡すことができるという恵まれた眺望を持つ。…<つづく>
<一部抜粋> 要望は母の部屋を1階にというぐらいでした。それより木村さんのストレートなイメージを見せて欲しいという気があったので、あまりこまかな要望はせず、できるだけ自由に考えてもらうようにしたつもりです。住んでみて、中庭を中心に、共有スペースとプライベートな空間がうまくバランスされており、家族全員、それなりに楽しく暮らしています。(東様談)◆