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マンションや建売はイヤだという若夫婦が購入した土地は、住宅密集地にある変形狭小地だった。夫婦の主な要望は、ローコストと防犯対策、階段を上下できない子犬のためのWC、緑に囲まれる住まいetc…。
建築家は、床=天井・屋根下地=天井とし、構造材を露出、内外壁面積、部品、工種、職人を削減する事でローコストを実現。また、敷地を工事用バリケードで遮断し、不法侵入は人感センサーが働き点灯するようにして防犯対策に備えた。子犬のWCは1階の洗面所と2階の玄関横の納戸の2ケ所に設置することにし、パイプファンで排気できるようになっている。
また、住宅密集地は日照・通風が悪いだろうと判断した建築家は、LDKを2階に持っていき玄関や廊下を省略、螺旋階段を居間に配置することにより、狭さを払拭した。階高2.3Mの空間も、この住宅に開放感をもたらしている。
そして緑の要望に対しては、高窓を設け緑の育つ環境を用意。浴室も硝子張りでTV&庭が眺望できるようにした。一方、平面視線は外壁袖壁、立体視線は指向性硝子で防いだり、屋内の一部としてとらえているバルコニーには緑の蔦の絡むFRPグレーチングを採用するなど、プライバシーの確保も考慮されている。陽が落ちてからのこの住宅の外観は、夜はさながら光のBOXといった趣に仕上がった。
大阪府高槻市
設計・監理/(株)バウハウス・アソシエイツ一級建築士事務所
担当/河辺 宏
施工/(株)アーキテック・シンワ
担当/吉岡一昇
用途/専用住宅
家族構成/夫婦+犬
構造/木造(SE構法)
規模/地上3階建て
用途地域/専用住宅
敷地面積/76.57m2(約23.16坪)
建築面積/45.11m2(約13.65坪)
延べ面積/88.34m2(約26.72坪)
1階床面積/25.67m2(約7.76坪)
2階床面積/45.11m2(約13.65坪)
3階床面積/21.56m2(約6.52坪)
建ぺい率/49.8%(許容60%)
容積率/115%(許容188%)
撮影/森 曼好(写真提供:インテリアショップ・アクタス)
(株)バウハウス・アソシエイツ
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