（社）日本建築家協会近畿支部の会員建築家の中から戸建て住宅から集合住宅の新築およびリフォームの設計･監理を得意とする有志101名の情報が紹介されている。 近年の欠陥住宅報道にみられるように、技術的な安全性さえ欠く建物も多く、設計解約トラブルも少なくない。倫理観や熱意のある建築家の情報が不足している一方、それらに欠ける設計者が多数存在しているのも事実である。建築士資格を取得後一定の経験を積み、施工とは利害関係のない専業の設計事務所を開設または所属しているものを「建築家」と定め、入会の条件としている同協会では、倫理規定や行動規範も定めており、トラブルの際の苦情相談もシステム化している。本書は、同協会の会員で住宅の設計を得意とする建築家の情報を消費者に提供することを目的に編集されている。
内容は建築家自身が見開き2ページを使って、自分の作品や住まいづくりの手法について紹介している。さらに編集委員会のメンバーによって、住まいづくりの安全性や快適性などについての情報が読みやすいエッセイ風にまとめられている。これから建築家の家を建てたい人にとっては、お薦めの一冊である。
発行 （社）日本建築家協会近畿支部
編著 （社）日本建築家協会近畿支部･住宅部会カタログ編集委員会
発売 株式会社学芸出版社 同社の常備書店にて販売
体裁 A4版、304頁
■お問い合わせ先・お申し込み先
（社）日本建築家協会近畿支部事務局（担当：木田）
TEL. 06-6229-3371