CW Gallary 001

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撮影場所：大阪市西淀川区　撮影：平　桂弥

久しぶりに揃ってビデオ鑑賞しようということになって、でも、「今年は部活でハジケルねん。」の言葉どうり弾けているらしい娘は、まもなく机にふせって寝てしまい、もう一人の同居人は「むつかしいなあー」とそのうちいなくなってしまいました。どこがむづかしんや。本当は、阪神戦が見たかったんやろ。
　交通事故で二人の子供と夫に死なれ、後追い自殺した妻は地獄に落ちて、天国のロビン・ウイリアムズの夫が助け出す。やっぱり愛がすべてだということで、一人で鼻をかみながらじっくり見ました。
　映画の中の天国は、自分の思いつくままどうにでもなる、自由だけど、経験して知っていることだけで造り上げた世界だから、びっくりするような思いがけないことがない。だから当然退屈するので、本人が望めば人生のリターンマッチができる。
地獄は、想像できるかぎり怖いことが起こるのだから、ものすごく怖い。その上、人生やり直しが駄目らしい。
最後に、生まれ変わった二人が川辺で逢うシーン、現実のこの世の風景はとても美しいのだから、生きていてよかった。と思わせる狙いなんだな。
　そこで私の目からうろこが一枚落ちました。
絵描きや音楽家は、あの世でも仕事がありそうで、写真の仕事はこの世でしかなさそうです。

　古くなって壊れかけた板塀も、狭くて身を寄せ合って暮らしている様子も、写真に撮ってそこだけ切り取って見る分、なおさら、公平に、美しいと思えて、じわじわと自分の美意識に染み込んでくるようです。
　いつかなにもかも置いて逝ってしまうとき、残していくいろいろのことを、今のうちに確認しておかなければ、忘れてしまうかもしれない。と思いつく辺り怪しい。春先の感情失禁がまだ続いています。
　タイガースが9連勝して、誕生日プレゼントにイチゴを貰い、更年期を自覚した日。