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コーポラティブハウス

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 建築家の住宅を建てる一つの方法としてコーポラティブハウスが注目されています。コーポラティブハウスとは、住宅建設希望者が集まって組合を結成し、土地の取得に始まり、工事発注までを共同で行う集合住宅のあり方です。欧米では、すでに200年近い歴史を持ち、ドイツの全住宅の10%、スウェーデンでは20%がこのシステムで建てられているそうです。日本では、1968年に土地を共同で購入すれば安くなるのではと考えた4人の建築家によって東京・千駄ケ谷に建てられたのが最初です。そしてオイルショック後の1974年にコストダウンを目指して杉並区高井戸で行われたプロジェクトが、日本のコーポラティブ運動の原点とされています。それから約30年、これまでに全国で6,000戸以上が建築されてきました。
 メリットは、建築家と直接交渉し、自由なプランニングで間取りからインテリア、設備までを、まったくオリジナルの戸建て感覚で建てられること、組合が直接、工事発注することによる建設コストの低減や共同購入による設備コストの低減にあります。逆にデメリットは、敷地探しから始めるため完成までに相当時間がかかること、すべてを共同でやるわけですから、かなりのエネルギーが必要なことだといえます。
 また、2000年からコーポラティブハウスも住宅金融公庫の融資が受けられるようになったことから改めて見直されています。
 そんな折り、現在、吹田市千里山で建設中のコーポラティブハウスの建築主のお一人から、コーポラティブハウスの建設がどのように進んでいくかを連載したいというご提案がありました。タイムリーなお話であり、早速、コーポラティブハウス建設の実況報告として連載していただくことにしました。竣工予定は2000年11月(現在は竣工済)。建築家は「カーサウエスト9号」でご紹介の生活建築工房の佐野隆治氏です。取りあえず5月の第3週からスタートし、週刊で現状までの経緯を4回で連載する予定です。その後、竣工時に結果報告を行うことにしていますが、トピックスがあれば、随時ご紹介していくつもりです。コーポラティブハウスに興味をお持ちの方にとっては必読の連載です。ご期待ください。

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はじまり新聞でコーポラティブハウスを知り興味を持つ
設計有限会社生活建築工房・佐野隆治
工事2000年11月

■西田さん執筆ありがとうございます。というわけで西田さんの住宅も着々と進んでいるようです。ところで、このコーポラティブハウスの建築家である佐野隆治さん(有限会社生活建築工房)のホームぺージが開設されました。コーポラティブハウスの特徴や流れが分かりやすく説明されています。また、新しく「千里中央コーポラティブハウス」が計画されており、組合員を募集中です。コーポラティブハウスに興味をお持ちの方はぜひご覧ください。
http://www2.ocn.ne.jp/~skk/index.html

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